ファインバブルのシャワーヘッドを購入するためにいろいろと調べている過程ですごく頭が混乱することがありました。
それは「ファインバブル」「マイクロバブル」「エキストラファインバブル」「ナノバブル」「ナノマイクロバブル」・・・
とにかく〇〇バブルの多いこと…
一体どれが正しくてどんな違いがあるんだろう?
別に知らなくても構わないようなことなんですけど、頭をスッキリさせたくてちゃんと調べて一応は整理できたので今回はその話を。
もしシャワーヘッドの購入を検討中で、同じく〇〇バブルでモヤモヤしているという人はぜひ参考にしてください。
泡の大きさと名称
普段の生活で見ることができる泡は、その大きさが数ミリ~数センチであることから「ミリバブル」「センチバブル」と呼ばれることもあります。
自然にできるふつうの泡のことですね。
これに対して、高機能シャワーヘッドから発生する泡は、「マイクロバブル」と「ウルトラファインバブル」という名称が付けられています。
この2種類の泡は、元々は工業・農業・医療用に開発されたもので、その大きさはマイクロバブルが1μm(マイクロメートル)~100μm、ウルトラファインバブルは1μm(マイクロメートル)未満です。
- 【マイクロバブル】1μm(マイクロメートル)~100μm
- 【ウルトラファインバブル】1μm(マイクロメートル)未満(≒ナノバブル)
- 【ファインバブル】この2つの泡の総称
結論から書くと、高機能シャワーヘッドで発生させる泡の名称はこの3つで統一する流れにあります。
この3つの名称は国内JIS規格・国際機構ISOで定義されています。
ではナノバブルとは?
ナノバブルが存在するという説が最初に出たのは19世紀のイギリスと言われていますが、その観測(1998年)と生成(2004年)に成功したのは日本でした。
そんなことからナノバブルは日本発祥の技術となっていて、元々1μm未満の泡はこのナノバブルのことだったんです。
ただ、大きさは1μmに満たないとはいえ、1nm(ナノメートル)という単位は「1μmの1/1000」なので、その程度の大きさの泡を「ナノバブル」と呼ぶのはおかしいという話になったらしく、
混乱を避けるために1μm未満の泡は「ウルトラファインバブル」として新たに定義したそうです(1μm~100μmの泡を「マイクロバブル」と呼ぶのはそのまま)。
この新しいワードを作ったのは「財団法人 ファインバブル産業会」という団体で、2012年にファインバブル技術の国際標準化、認証、技術開発を推進する目的で設立されています。
ファインバブル産業会は、これまで乱立していた〇〇バブル△△バブルといった表現を「マイクロバブル」「ウルトラファインバブル」(この2つの総称を「ファインバブル」)に整理してこれを国際的な基準にしました。
国内においてもJIS規格で1μm未満の泡は「ウルトラファインバブル」と定められたので、事実上「ナノバブル」というワードは過去のものになったということです。
なにやら大人の事情が絡んでいそうな話ですが、とにかく「ナノバブル」というワードは使わないでほしいみたいですね。
ファインバブル産業会の商品ブランド
消費者目線で見ると、このファインバブル産業会というのはとてもありがたい存在です。
というのも、1μmといったサイズの泡を肉眼で見ることはできないので本当にファインバブルが発生しているかどうかはメーカーを信じるしかない。
実際に会員メーカー(TMG「リファ」)のシャワーヘッドを使ったらたしかに消臭などの効果を実感できましたが、非会員メーカーのシャワーヘッドだったら効果があったかどうかは分からない。
もちろん、効果があると思い込んでいるだけという可能性もあります。
ただ、少なくともファインバブルは目に見えないので、ある程度の規格がなければどのメーカーの製品を買っていいか分かりませんよね。
その点、ファインバブル産業会では同会の規格をクリアしたメーカーでなければ会員になれない制度になっていて、会員でなければ広告に「ファインバブル」というワードも使えません。
つまり、広告で「ファインバブル」というワードを使っているメーカーの製品はファインバブル産業会の会員であるのと同時にマイクロバブルやウルトラファインバブルを発生する技術が証明されているということ。
“ファインバブルのような泡” を発生する製品と、“ファインバブル” が発生する製品の区別がつくということです。
ちなみに「ファインバブル」と「ウルトラファインバブル」はファインバブル産業会の登録商標ですが、「マイクロバブル」は登録されてません。
【まとめ】同じお金を払うなら…
なんかちょっと難しい内容になってしまいましたがここで改めて整理すると、
シャワーヘッドの広告を見て「ファインバブル」「ウルトラファインバブル」のどちらかの名称が使われていたらそれは『ファインバブル産業会』の会員メーカーの製品ということ。
つまり、きちんとファインバブルを発生するという保証がある製品ということですね。
逆に、マイクロバブルよりサイズの小さい泡を「スーパー」「ナノ」「ナノマイクロ」「エキストラ」といった言葉で表現している製品は少なくともファインバブル産業会の会員メーカーではないということです(「マイクロバブル」は登録商標ではないので使用してもOK)。
なのでその製品は “ファインバブルのような泡” という可能性はあります。
もちろん、その製品が劣っていると決まっているわけではないのであとは価格と性能のバランスですよね。
性能的に自分が納得できる製品であればそれがベストだと思います。
とにかく人間の肉眼では見ることができない泡なので、同じお金を払うなら規格をクリアした製品のほうが安心ですよねという話でした。
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