日本シリーズに優勝した阪神タイガースの「キレイな胴上げ」とは?

胴上げイメージ

今年の日本シリーズは阪神タイガースが38年振りに球団史上2度目の日本一に輝いて華々しく幕を閉じました。

今年はWBCでの世界一に始まり、阪神タイガースの18年振りの優勝やオリックスの3連覇、そして1964年以来となった関西チーム同士の日本シリーズでは7戦目まで接戦が続くなど、野球で盛り上がった1年と言えますね。

さて、優勝といえばゲームセットの瞬間に選手たちがマウンドに駆け寄って監督が宙に舞うあの光景、そう「胴上げ」がつきものです。

一説によると、優勝を何度もするとチームは胴上げにも慣れるらしく、される監督もする選手も舞い上がった姿をなるべく水平に保って美しく見えるように意識するとかなんとか。

もちろん、この日本シリーズでも阪神が優勝が決まった瞬間に選手がマウンドに駆け寄って、そこに岡田監督がゆっくり歩いてきて宙に舞ったわけですが、

その胴上げを「最高の胴上げ」「キレイな胴上げするな~」とベタ褒めしてる球団OBがいるんです。

広島・阪神などでプレーした高橋慶彦氏がその人で、自身のYouTubeチャンネル「よしひこチャンネル」で日本シリーズで一番感動したシーンはあの胴上げだったと語っています。

たしかに胴上げは感動するシーンではありますが、専門家が一番感動したシーンとして「胴上げ」を挙げるって一体どんな胴上げなんだろうと思いませんか?

先に書いた、もっとも美しいとされる「監督の姿勢が水平に保たれてる胴上げ」ができていたということでしょうか。

そこで、まずは今シーズンのオリックスが優勝したときの胴上げのシーンを観てみましょう。

まぁよくある胴上げのシーンですよね?

もちろんこの胴上げが美しくないとは思いません。むしろみんな嬉しそうにしているし、最高の胴上げシーンだと思います。

次にこちらが今回の日本シリーズでの胴上げシーンです。

んっ、確かにいつも見ている胴上げと違うというか、最近見る胴上げと何か違う気はするけど・・

これ、オリックスバージョンとどこが違うか分かりますか?

実は、胴上げに参加している阪神の選手とスタッフの全員が輪の中心を向いているんです。

阪神タイガース日本シリーズ胴上げシーン
photo by スポニチ

高橋氏はこの胴上げのシーンを「背番号が全部見えて、キレイな胴上げするな~」と表現しています。

言われてみれば、最近見る胴上げって、監督をワッショイワッショイしている周りの人ってこっちを向いて万歳している印象があります。

まぁ、全員が監督を持ち上げる役にはなれないので、いつからかその周りにいる選手やスタッフは観客席や球場のカメラの方を向くようになりましたよね。

なんなら、今ではそれが当たり前の光景になっていると言ってもいいでしょう。

まぁ、周りの人は胴上げを盛り上げているという意味であれはあれでアリですし、この慣習をどう感じるかは人それぞれです。

でも、高橋氏の「みんなが輪になって背番号が全部見えるキレイな胴上げ」っていう感性はなんかいいなーと思いましたね。

ということで今回は、さすが専門家は見ているところが違うなという話でした。

とにもかくにも、阪神タイガーズの選手、首脳陣、球団関係者、そしてファンの皆さん本当におめでとうございました。

引用記事:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/11/06/kiji/20231106s00001173590000c.html