長い間放置していた自転車のタイヤの空気が抜けていたので空気入れて、空気入れのノズルを外したら「プシューーーッ」という音とともに入れた空気が全部抜けました。
たしかこれって「虫ゴム」という部品の劣化が原因だったはず。
ということで今回は、タイヤに空気を入れてもノズルを取ったら空気がすぐ抜けてしまうときの修理方法を紹介します。
結論から書くと、虫ゴムの代用品を100均で買ったら10秒で作業が終わりました。
ホントに交換作業はカンタンに終わるので、同じ症状で困っていたら自転車屋さんに持ち込む前にぜひ自分でトライしてみることをオススメします。
虫ゴムより10倍長持ちで10秒で修理が終わる
いわゆるママチャリと呼ばれるような一般的な自転車を含め、日本で走っているほとんどの自転車は空気を入れるバルブの部分が「英式バルブ」になっています。
本格的なロードバイクなど、構造的に虫ゴムがない「仏式バルブ」というタイプを使用する自転車もありますが、基本的にはほとんどが「英式バルブ」。
つまり、ほとんどの自転車は虫ゴムが劣化すると交換が必要になります。
構造はシンプルなんですが、この虫ゴムという細い管のゴムを交換するのって意外と面倒なんですよね、コツもいるし。
でも仕方がないので、とりあえず100均で探していたら“代用品”があったんです。
虫ゴムの10倍長持ちするという商品が。
いちおう正式名称は『自転車用簡単バルブセット』というみたいですが、これを使えば虫ゴムの交換(取り付け)をしなくても済むらしい。
実際に作業をしたらホントに楽勝。バルブの交換自体は10秒で終わりましたよ。
しかも虫ゴムの10倍長持ちするっていうなら、タイヤのバルブの修理ならこれを使わないという選択肢はないと思いますね。
バルブの交換方法を画像で説明します
ということで、この虫ゴムの代用品の交換方法を順に説明します。
ここから先は字で説明するよりも写真で説明したほうが分かりやすい(説明するほどでない)と思うので写真を中心に紹介します。
この記事を見れば老若男女すべての人が交換できるというくらい詳しく説明しますね。
空気を入れるバルブの部分は3つの部品に分かれているので順番に外していきます。
まず最初にゴムのバルブキャップをクルクルと回して外します。
次に金属のバルブナットを同じくクルクルと回して外します。
固くて回らない場合は『CRC 5-56』などの潤滑剤を吹き付けるといいでしょう。ちなみに外すときは時計と逆回りです。
すると弁の役割をしているプランジャーという部品が出てくるのでこれを引き抜きます。力はいりません。
3つの部品を取るとこの状態になります。
そして、本来はこの最後に抜いたプランジャーという部品に虫ゴムが付いているのですが…
私の自転車の虫ゴムは見事に劣化してなくなっていました(虫ゴムを取ったわけではありません)。
これではさすがに入れた空気は抜け放題です。笑
ということで、100均で買った『自転車用簡単バルブセット』の登場です。
最近は100均でも100円じゃない商品もありますが、簡単バルブセットは110円(税込)でした。
左が今回購入したバルブセット。右が今まで付いていたセットです。
本来なら、プランジャーの先(右側部分)に虫ゴムを押し込む作業が待っていますが、この100均グッズなら何もすることなく、プランジャー(ピンの部品)をはめるだけ。何の苦労もいりません。
で、ここからは先程と逆の手順でバルブセットをはめ込んでいきます。
まずは新しいセットのプランジャーをネジになっている方を上にして差し込みます。
次にバルブナットをクルクルと手で一杯まで(固くなるまで)回します。これで空気が入る状態になります。
今回の作業は基本的に「手で(工具などを使わず)3つの部品を外して取り付ける」という行程で終了です。
なので1本目はさすがに10秒だと難しいですが、慣れれば2本目のバルブセットを交換するまで本当に10秒くらいでできるはずです。
バルブナットが付いたら、後は空気入れのノズルを差し込んで通常通りタイヤに空気を入れていきます。
タイヤに空気を入れたらノズルを抜いてみましょう。
バルブセットの交換前はこのときにプシューーとすぐに空気が抜けていたのが交換後はプシュッと一瞬抜けるだけのはず。
あとはバルブキャップを閉めれば終了です。お疲れ様でした。
ちなみに、今回の症状が前後のタイヤどちらかだけでも、商品には2組のバルブセットが入っているのでついでに前後とも交換しておくことをオススメします。
空気を入れる作業まで含めると10秒では終わりませんが、虫ゴムの交換をする必要がないので本当にバルブ交換自体はカンタンに終わりますよ。
さて、これで元通りの自転車のある生活に戻れるはずですが…
作業後1時間くらいして、入れた空気が抜けてタイヤがヘコんでいたら残念ながらそれは「パンク」です。
原因がパンクだった場合はまた違う修理になりますのでとりあえず今回はここまで。
もし「入れた空気がすぐに抜ける」という症状で困っている場合はこの記事を参考にぜひ修理にトライしてみてくださいね。