怪魚ハンターのはどうやって収入を得ているの?今からでも稼げる?

アマゾン奥地の河川

今、ちょっとした話題になっている『怪魚ハンター』という職業(?)

中には年収が8桁という人もいると言われていますが、彼らは一体どのようにしてそんなに稼いでいるのでしょうか?

この記事では2人の怪魚ハンターを紹介をして、彼らがどのような形で収入を得ているのか、そして今からでも “職業怪魚ハンター” として生活することは可能なのかを解説していきます。

怪魚ハンターの経歴とその収入源とは?

そもそも怪魚とは「一般的な大きさではない怪しい魚」といった定義があるそうですが、基本的には淡水に生息している巨大魚のことで、おおむね体長1m以上、体重10kg以上の魚に使われる言葉です。

巷では、この怪魚を釣り上げる(捕獲する)人を『怪魚ハンター』と呼んでいるのですが、稼げる怪魚ハンターとしてとくに有名なのは小塚拓矢さんとマルコスさんのお二人。

それぞれ別の形で収入を得ながら怪魚ハンターとして活動中ですが、まずはお二人の経歴や仕事内容などを簡単に紹介しましょう。

富山県で生まれ育ち子供の頃から海や川で遊ぶのが大好きだった小塚さんは、これまで世界約56カ国で怪魚を追いかけ、その釣行日数は1300日以上にも達します。

きっかけは小学校6年生の夏休みの最終日、初めてブラックバス釣りをして「海外にはこんな怪獣みたいな魚がいるんだ」と魅了されたときだとか。

その怪獣のような容姿が心に残っていた小塚さんは、高校生のときに海外で釣りをしている様子をレポートしているサイトに出会い、「自分も大学に受かったら海外に釣りに行こう」と決めたのです。

大学に受かってからはその目標通り釣りたい魚を求めてアジア諸国やアフリカなど縦横無尽に飛び回ります。

その後進んだ大学院では落ち着いて魚の生態について研究…、

と思いきや、南米に3ヶ月放浪するなどさらに怪魚ハンター魂を燃やしつづけ、ついには今で言うクラウドファンディングで、アフリカのコンゴ川に生息するワニも襲うほどの大型肉食魚、体長142cmの『ムベンガ』を釣り上げました。

そんな小塚さんの収入源はというと…

まずは大学生時代から徐々にライターとして釣り雑誌の出版社からのオファー、そして雑誌の編集の仕事などの声もかかり始め、自ら著書を出版するまでに。

その後、徐々に顔が売れてきて『情熱大陸』や『有吉ゼミ』などテレビへの出演も果たし、釣り具メーカーのスポンサー料なども入ってきます。

現在では会社を設立しオリジナルの釣り道具の販売していますが、あくまでもメインの仕事は釣り雑誌のライター業のようです。

ポイントになるのは、収入を得るためのバックボーンに『世界56カ国・釣行1300日以上』という実績がある点です。

この圧倒的な実績が名刺代わりになって収入の源になっているところがミソですね。

一方、元OLのマルコスさんは、会社を辞めたときに近所の川へ釣りに行く様子を動画配信したのがきっかけで「日本全国でブラックバスを釣る」という企画を思いつきます。

元々釣りの経験がまったくなかったというマルコスさんでしたが、なんと、5ヶ月かけて車中泊をしながら(ブラックバスがいなかった北海道以外)46都府県でバス釣りに成功しました。

その後は小塚さん同様に活躍の場を世界に移していき、アマゾン川で開催された『国際釣りトーナメント』に日本代表として参加するなどの実績を積み上げていきます。

そんなマルコスさんの収入源は、もちろん動画配信(YouTubeやツイキャスなど)による広告費がメインです。

YouTubeのチャンネル登録者数は60万人を超え、再生回数100万回を超える動画をいくつも配信するなど、まさに強者のユーチューバーと言えるでしょう。

著書やテレビ出演というサブ収入もありますが、やはり動画配信が収入の柱になっています。

ちなみに、どちらかというと怪魚釣りよりも近所で釣りをしている動画の方が人気があるそうです。

怪魚ハンターとして稼いでいくのは可能?

さて、ここまでざっと小塚さんとマルコスさんの簡単な経歴とその収入源について紹介してきました。

それぞれメインとなる仕事は、小塚さんがライター業、マルコスさんは動画配信ということになります。

自身の体験を元に紙媒体でコツコツと信用を積み上げてきた小塚さんに対し、キュートなルックスで怪魚を釣り上げるというギャップで一気に動画配信で活躍を遂げたマルコスさん。

ともにテレビ出演や著書の出版などの副収入はありますがこれをボーナスと考えたら、怪魚ハンターの収入源は、釣り雑誌などでの『書くお仕事』か、YouTubeやツイキャスなどでの広告収入を得る『動画配信のお仕事』ということになります。

怪魚

それでは果たして今から怪魚ハンターとして、このお二人のように生計を立てていくことは可能なのでしょうか?

答えは「かなり難しい」ということになるかもしれません。

小塚さんのようにライター業としての道を歩む場合、ブログなどで活動報告することから始めることになるでしょうが、その先のハードルはかなり高そうです。

まずなんと言っても、小塚さんの『世界56カ国・釣行1300日以上』という実績を超えることは容易ではありませんし、近い実績を積み上げたとしても、これを表現するためのライターとしての能力も同時に求められるのがネックになるでしょう。

しかも、小塚さんは雑誌の編集からテレビ番組のディレクター的な仕事もこなせるマルチプレイヤーでもあります。

いわゆる冒険家と呼ばれるような人が生計を立てるのが難しいのと同様に、やはり体験談を書くだけではなかなか収入にはつながらない。

何かプラスアルファの能力なりキャラクターなりが必要な世界であることは確かです。

さらに言えば、マルコスさんのようなユーチューバーとして収入を得るのもなかなか難しいでしょう。

実際にYouTubeで怪魚ハンター系の動画配信をしている人もいますが、登録者数が1万人を超えるようなチャンネルは見当たりません。

もう少し詳しく言うと『釣り』というテーマで動画配信をして広告収入だけで生活していると思われる人はいますが、怪魚ハンターとなると残念ながらごく僅か。

その原因として2つのことが考えられます。

1つ目は、釣る場所や釣れる頻度を考えると配信のペースが極端に少なくなるはずなので、余程のアイデアがなければ人気を維持するのが難しくなる点。

そして2つ目はギャップやインパクトがないと埋もれてしまう点です。

当然、マルコスさんの成功の要因は『キュートなルックスで怪魚を釣り上げる』という他にはないキャラクターが大きなウエイトを占めていることは言うまでもありません。

「女性が巨大魚を釣る」というようなインパクトで差別化ができないと登録者数を伸ばすのはなかなか難しいはず。

もちろん、不可能なことではないですが、やはり怪魚ハンター系のユーチューバーとして生計を立てるという意味ではそれなりのキャラクターやアイデアが必要と言えそうです。

【まとめ】ライターもユーチューバーもアイデア次第

釣り人

今回は怪魚ハンターとして活躍している小塚さんとマルコスさんのお仕事とその収入源について紹介してきました。

お二人の例から、怪魚ハンターとして稼ぐには、昔ながらの正攻法「体験談を文章にして稼ぐ」という方法と、現代の正攻法ともいえる「動画配信して広告費で稼ぐ」という方法があることをがお分かりいただけたと思います。

基本的にはブログを含めたライター業かユーチューバーの二択ということですね。

ただし、怪魚ハンターという“お仕事”は冒険家のそれと同じで、際立つ才能やキャラクターがなければ成果を出すのは難しいでしょう。

つまり、他との差別化が図れる「何か」がないと厳しいと。

それが小塚さんのような圧倒的な経験やマルチな能力であったり、マルコスさんのようなキュートな女性が怪魚を釣り上げるというギャップであったりするわけです。

とはいえ、ライター業にしろ、ユーチューバーにしろ、『怪魚ハンター』という題材を選ぶ時点でそれなりのキャラクターは立つわけですから、アイデア次第では無限の可能性があることもまた否定はできません。